ぺんぎん村水泳教室について

・。・。・。誕生の経緯・。・。・。

当時勤務していた民間スイミングクラブが、一人の男の子の入会を断りました。
理由は、「障がい者だから。」
その脳性麻痺の少年を見離すことができず、休暇を利用して市民プールで個人指導を始めたことがきっかけとなり、独立して障がい者水泳教室を開設することになりました。
開設した当初は、障がい者への理解も進んでいなかったため、市営プールの職員、利用者から苦情が来ることも度々ありました。その度に「障がいが有る無しにかかわらず、スポーツを一緒に楽しみましょう。」と理解を訴えてきました。
子供たちが笑顔いっぱいに楽しむ姿は、私を励まし、見守る人々を幸せにしました。
障がいを受け入れ、乗り越え、スポーツに打ち込む姿を見てもらうことが、多くの人に感動と勇気を与えると信じ、健常者の指導にも劣らない厳しさも兼ね備えた指導を心掛けてきました。
悩みを抱えた保護者の声に耳を傾け、寄り添い、時には厳しく、共に子育てをさせていただいてきました。

一人一人異なる障がいをもった子供への理解を深めるため、子供の主治医を訪ね、それぞれの特徴を一つ一つ学びながら「可能性をあきらめない」を信念に手探りで指導方法を確立してきました。
立つことのできなかった生徒が、立てるようになり歩けるようになっていく実例をいくつも実証し、近年では、水中での活動がリハビリに適していること、さらには効果が実証されていることが注目され、大学の教授、理学療法士、医師なども見学や体験に訪れメディカルスポーツとしても注目を浴びています。

 

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